Logo

Governance ガバナンス

腐敗防止・企業倫理

腐敗防止・企業倫理

「ASKUL CODE OF CONDUCT」(倫理・行動規範)

アスクルでは、「ASKUL CODE OF CONDUCT(アスクル コード オブ コンダクト)」(倫理・行動規範)を2006年6月に制定し、定期的な社内広報と意識の啓発に取り組んでいます。
「ASKUL CODE OF CONDUCT」は、「仕事場とくらしと地球の明日に『うれしい』を届け続ける。」というパーパス(存在意義)、バリューズ(価値観)、DNAからなる「ASKUL WAY」を各自の行動ベースに落とし込んだ文書で、お客様、株主・投資家、パートナー企業、共に働く仲間などのステークホルダー別に、一人ひとりが高い倫理観と遵法精神を持ちながら、自らの業務を行う際に遵守するべき行動の基本ルールが定められています。
内容としては、お客様の立場に立ったサービスと情報の提供、反社会的勢力の排除、人権の尊重、公正な取引、環境保全と社会貢献などが含まれており、法令順守はもとより、誠実な働き方といきいきとした職場づくりについての規範となっています。

 「ASKUL CODE OF CONDUCT (倫理・行動規範)」 (全文)

(内容)

Ⅰ ASKUL CODE OF CONDUCT の位置づけ

Ⅰ-(1)目的

ASKUL CODE OF CONDUCTは、「仕事場とくらしと地球の明日に『うれしい』を届け続ける。」というパーパス(存在意義)、バリューズ(価値観)、DNAからなる「ASKUL WAY」に基づき、私たちが高い倫理観と遵法精神をもち、私たち一人ひとりが自らの業務を行う際に遵守するべき行動の基本ルールを定めるものです。

Ⅰ-(2)「私たち」とは

ASKUL CODE OF CONDUCTにおける「私たち」とは、アスクル株式会社とグループ会社(以下、併せて「アスクル」といいます)で働くすべての取締役、監査役、社員、契約社員、パートタイマーをいいます。

Ⅰ-(3)私たちの宣言

  1. 私たちは、事業活動およびアスクルを取り巻くステークホルダーとの関係において、法令、ASKUL CODE OF CONDUCT、各方針および社内規程・規則・ガイドライン・マニュアル等(以下、各方針以下を総称して「社内規程等」といいます)を遵守し、健全で公正かつ透明性の高い活動を行います。海外で常設的に事業活動を行う場合は、それぞれの国の法令も遵守します。
  2. 私たちは、常に社会人としての自覚と、高い倫理観、道徳観を持ち、社会的良識に従って行動します。
  3. 私たちは、企業活動におけるどのような場面においても、すべての人の基本的人権を尊重します。人種、民族、国籍、性別・性自認・性的指向、障がいの有無、皮膚の色、身体的特徴、疾病、年齢、宗教、思想、信条、政治上その他の意見、社会的身分、門地など理由のいかんにかかわらず、差別や個人の尊厳を傷つける行為をしません。
  4. 私たちは、アスクルの信用と名誉を毀損する行為、また、アスクルの正当な利益に反する行為を一切行いません。

Ⅰ-(4)遵守の責任

  1. 私たちは、自らの業務に関連するすべての法令、ASKUL CODE OF CONDUCTおよび社内規程等に定める事項を確認し、理解し、誠実に実行しなくてはなりません。
  2. 取締役および管理する立場にある者は、その管理する社員・契約社員・パートタイマーが、ASKUL CODE OF CONDUCTおよび社内規程等に定めた事項を遵守し、健全な企業活動を行えるよう指導・教育し、監督する責務を負います。
  3. 取締役および管理する立場にある者は、ASKUL CODE OF CONDUCTに反する行為または反する恐れのある行為を発見したときは、直ちにその状況を上長に報告するとともに、関連部門と協力して原因究明と再発防止の措置を講じる責務を負います。
  4. ASKUL CODE OF CONDUCTに違反した場合には、就業規則に照らして、懲罰等の処分を受けることがあります。取締役・監査役がASKUL CODE OF CONDUCTに違反した場合には、取締役会または監査役会の決議に基づく処分を受けることがあります。

Ⅱ お客様に対して

Ⅱ-(1)提供する商品・サービス

アスクルがお客様に提供する各種商品やサービス(以下、「商品・サービス」といいます)の関係法令およびご利用規約等のお客様との契約を遵守し、品質、安全性、環境保全、情報セキュリティ、信頼性、使いやすさに配慮し、常にお客様の立場にたった商品・サービスを開発し、提供します。

Ⅱ-(2)情報の提供と対応

  1. 提供する商品・サービスについては、仕様、安全基準等を正確に表示するとともに、関係法令および社内規定等に従い、誇大な表示等を避け、適正かつ解りやすい表示に努めます。
  2. お客様からのお問い合わせに対しては、正確な情報に基づき、誠意をもって迅速かつ的確に対応します。
  3. お客様からいただいた苦情は、速やかに原因を追求し、誠意をもって対応するとともに被害の拡大防止、再発防止に必要な措置を講じます。
  4. 商品・サービスに関してお客様に提供すべきすべての情報は、例えアスクルにとって不利益な情報であっても、お客様に対し適時適切に開示します。

Ⅲ 株主、投資家に対して

Ⅲ-(1)企業情報の開示

  1. 株主、投資家に対する、経営に関する事項、事業活動状況等の企業情報(以下、「企業情報」といいます)の開示については、関係法令に従い、積極的かつ公正に行います。
  2. 企業情報は、常に正確性を確保し、必要な場合は秘密保持の必要性を考慮し、適切な時期、方法により開示します。
  3. 財務・税務会計に関する記録および報告は、その信頼性の確保のために、一般に公正妥当と認められる企業会計の基準、関係法令および社内規程等に従い、正確かつ適正な会計処理を行うものとし、不正確な記録・虚偽の記録を作成しないものとします。
  4. 私たち一人ひとりの担当業務に関する記録および報告についても、関係する法令および社内規程等に従って正確かつ誠実に作成し、不正確な記録・虚偽の記録を作成しないものとし、理解しやすい表記に努めます。
  5. 開示すべき情報には、法令で要求されているもののほか、ASKUL WAY・各方針、リスク、ガバナンスや、環境活動・社会貢献活動等社会とのかかわりに関する事項(いわゆるESG要素)についても、積極的な開示を行います。

Ⅲ-(2)インサイダー取引の禁止

業務上知り得た、アスクルのすべてのお取引先(以下、「パートナー企業」といいます)の重要な未公開の情報(以下、「重要な未公開情報」といいます)を知りながら株式や証券取引を行う等、証券市場の健全性・公正性を阻害する行為を行いません。また、重要な未公開情報を利用して、第三者への利益提供または便宜供与等も行いません。

Ⅳ 社会に対して

Ⅳ-(1)社会貢献活動

  1. アスクルの企業市民としての役割を自覚し、地域、社会、国際社会への貢献に努めます。
  2. 私たち一人ひとりが身近な社会貢献活動をすることの重要性を理解し、一人ひとりの社会貢献活動を尊重する企業風土の醸成に努めます。

Ⅳ-(2)反社会的行為、寄付行為

  1. 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力・団体に対しては毅然とした態度で臨み、一切の関係を遮断するとともに、反社会的勢力・団体の活動を助長もしくは加担するような行為を行いません。
  2. すべての寄付行為は、その必要性、妥当性を十分考慮し、関係法令に従って行います。

Ⅳ-(3)環境保全

  1. 持続可能な社会を実現するため、環境保全を経営上の重要事項と位置づけ、関係法令および各種規制を徹底して遵守し、「アスクル環境方針」に従い継続的な維持改善活動を行います。
  2. アスクルにおける環境保全活動の実績は、毎年「環境・社会活動報告」を作成し、報告します。

Ⅴ パートナー企業に対して

Ⅴ-(1)取引に対する基本的な考え方

パートナー企業とのお取引については、常に誠実で公平・公正な姿勢で臨み、信頼関係に基づくパートナーシップの構築に努めます。

Ⅴ-(2)公正な取引

パートナー企業とのお取引においては、独占禁止法および関係法令を遵守し、パートナー企業に対する排除行為、優越的地位の濫用、買いたたき、不当廉売などの不正・不当な行為、公正な競争を阻害する談合、カルテルなどの行為、自由競争の制限を目的とする会合への参加およびその疑いを招くような行為を一切行わず、公正な競争を不当に阻害するおそれのないように充分に配慮します。

Ⅴ-(3)接待および贈答

  1. パートナー企業とのお取引に関する職務に関連して、金銭や物品、サービス便宜の供与を受ける等の個人的な利益を求める行為、およびパートナー企業や官公庁に属する個人に当該利益を供与する行為を行いません。
  2. 接待や贈答品の授受に関して、健全なビジネス慣習や社会的習慣を逸脱した行為は行いません。

Ⅵ 会社の財産・情報に対して

Ⅵ-(1)財産の管理および適正使用

  1. 会社の財産(有形・無形は問わない、以下同じ)は社内規程等に従って保護・管理し、私用目的に流用するなど業務以外の目的で不正に使用しません。
  2. 会社の財産の不正使用・盗難・紛失・漏洩等を未然に防ぐために必要な措置を講じ、確実に実施します。

Ⅵ-(2)知的財産の保護と取り扱い

  1. 会社の知的財産権(特許権、著作権、実用新案、意匠権、商標権等)の維持、確保に努め、これらの権利の許諾等については、関連法令および社内規程等に従って行います。
  2. 他社(他者)の知的財産に関しても、その知的財産権を尊重し、侵害または不正使用を行いません。

Ⅵ-(3)情報の管理および適正使用

  1. アスクルが所有するすべての情報の取り扱いは、法令、ガイドラインを遵守するとともに、「情報セキュリティ基本方針」および「個人情報保護方針」等の社内規程等に従った管理・使用を徹底します。
  2. 機密情報の取り扱いは、あらかじめ会社に提出した「秘密保持誓約書」等に定められた事項を遵守し、機密情報の取り扱いに対する個人の義務と責任を果たします。
  3. 業務上知り得た個人情報は、法令、ガイドラインを遵守するとともに、「情報セキュリティ基本方針」および「個人情報保護方針」等の社内規程等に従い、正当な目的以外に使用することなく、また漏洩しないよう厳重に管理します。

Ⅶ アスクルで共に働く仲間に対して

Ⅶ-(1)

私たちは、基本的人権を尊重し、いついかなる時も差別的言動、暴力行為、セクシャルハラスメント、パワーハラスメント等、人権を無視する行為はしません。

Ⅶ-(2)

私たち一人ひとりが、共に良きパートナーとして認めあい、互いの個性と多様な文化を尊重し、あらゆる差別のない職場づくりを行います。

Ⅶ-(3)

相互のコミュニケーションを大切に、健康的で活き活きとした安全な職場づくりを目指します。

Ⅷ ASKUL CODE OF CONDUCTの運用

Ⅷ-(1)

ASKUL CODE OF CONDUCTの改訂は、「サステナビリティ委員会」が改訂案を起草し、取締役会の決議により行います。なお、サステナビリティ委員会の規程は別途定めます。

Ⅷ-(2)

ASKUL CODE OF CONDUCTの管理、社内およびグループ内教育・啓発活動は、CSR担当部門が行います。また、CSR担当部門は、サステナビリティ委員会の事務局を務め、サステナビリティ委員会の改訂案起草を補佐します。

  • 2006年6月21日 制定
  • 2022年2月2日 改訂

アスクルホットライン(内部通報制度)

アスクルグループでは、不祥事や事業リスクなどの発生を未然に防止し、会社内部での自浄作用を活性化するために、内部統制システム構築の一環として「アスクルホットライン」(内部通報制度)を設置しています。
アスクルグループの従業員は、組織的または個人による法令違反、不正行為または反倫理的行為、潜在的事業リスクあるいは非効率的な業務運用などを発見した場合で、通常の業務遂行の手段・方法によって改善することが不可能または困難である場合には、通常の業務ラインとは別に、相談窓口である「アスクルホットライン」に通報、申告することができます。
相談窓口(連絡先)としては、監査役、社外相談窓口も設定されており、コンプライアンス上、疑義のある行為の早期把握を行うための体制になっています。
「アスクル ホットライン」の活用に当たっては、匿名による申告も可能としています。また、申告者に対する差別などの報復行為、人事考課への悪影響などの不利益な取り扱いが禁止されており、申告者に対し不利益な取り扱いをした者やその所属部門長は、懲戒などの処分を受けることがあります。
「アスクルホットライン」の受付窓口および調査・対応チームは、公正かつ公平な調査を行い、事実関係調査の結果、違反行為など潜在的事業リスクまたは非効率的な業務運用等の有無が確認された場合は、リスク・コンプライアンス委員会にその経過および結果を報告し、同委員会により対応措置をとる体制になっています。

アスクル株式会社 CSR推進部