Environment 環境

環境マネジメントシステム

環境マネジメントシステム

環境マネジメントシステム推進体制

継続的な環境負荷低減を組織的に推進するため、アスクルは2004年3月、環境マネジメントの国際規格であるISO14001の認証を取得しました。本社オフィスをはじめ、各物流センターを含めたサイトをひとつの環境マネジメントシステム(EMS)に基づいて活動する「マルチサイト方式」を採用しています。
「アスクル環境方針」を活動の規範とし、「PDCA」(PLAN=計画、DO=実行、CHECK=点検、ACTION=見直し)サイクルを基本として環境への取り組みを展開しています。また、各部門にEMS責任者およびEMS担当者を選任し、四半期に1回開催するEMS会議にて、アスクル環境中長期目標と各部門の環境目標の進捗状況を確認し、EMS運用上の課題解決、情報共有などを行っています。

環境マネジメントシステム体制図
環境マネジメントシステム体制図

ISO14001適用状況

事業者名:
アスクル株式会社
適用規格:
ISO 14001:2015/JIS Q 14001:2015
25年5月期より自己適合宣言に移行し、ISO14001の適合状況を確認
適用範囲:
適用活動範囲:下記商品およびサービスにおける通信販売事業
文房具、事務用品、オフィス家具、什器備品、オフィスインテリア用品、コンピュータ周辺機器、ソフトウェア、書籍、食料品、日用雑貨品、酒類、水、清涼飲料水、衣料品、家庭用電化製品、衛生用品、医薬品、化粧品、医療機器、介護用品、MRO商材、名刺および封筒の印刷作成・伝票等の名入れサービス、オフィスレイアウトサービス
対象サイト:
下表のとおり(2025年7月現在)
  • 本社
  • ASKUL仙台DC
  • ASKUL青梅DC
  • ASKUL横浜DC
  • ASKUL三芳センター
  • ASKUL大阪DC
  • ASKUL福岡DC
  • アスクル有明センター
  • ASKUL LOGIST株式会社 新木場物流センター
  • ビジネスマート株式会社
  • ASKUL LOGIST株式会社 本社
  • ASKUL関東DC
  • ASKUL東京DC
  • ASKUL日高DC
  • ASKUL名古屋DC
  • ASKUL関西DC
  • アスクルDCM第二センター
  • アスクル関東サステナブルセンター
  • ASKUL LOGIST株式会社 大阪EC物流センター
  • ソロエル株式会社

環境関連法の順守状況

アスクルは、環境関連法規の順守に向けた取り組み強化を継続的に行っています。EMSの仕組みを通じた該当部門の順守評価チェックリストや内部監査によって、定期的に順守状況の確認を行い、環境関連法規への適正な対応を推進しています。
改正省エネ法上の「特定荷主」と「特定事業者」では、関係部門と情報共有ならびに対策の検討を行い、建物と配送に伴うエネルギー消費の削減対策を強化させています。
消防法上の危険物商品については、各物流センターに危険物庫を設置、および外部倉庫の契約をする等により、センターごとの指定倍数管理を強化しています。また消防法への対応として、2017年に発生した物流倉庫での火災の影響・反省を受け、危険物の指定倍数管理体制を強化するとともに、防火シャッター、非常扉、消火器・消火栓等の消防設備の自主点検の強化と逐次改善に取り組み、法規・法令順守を徹底しております。改正フロン法については、各拠点に設置している冷蔵庫・冷凍庫、空調などの設備の簡易点検を実施しています。

目的・目標・実施計画

アスクルの環境活動は、「アスクル環境方針」を中心に、「5つの約束」と「アスクル環境中長期目標」というフレームワークの中で展開されています。また、各部門の環境活動の具体的な計画策定・進捗管理は、環境マネジメントシステムの仕組みの中で管理されています。各部門が展開している具体的な取り組みは、「5つの約束」をご覧ください。

環境教育の実施

アスクルでは、パートナー会社の社員の方々や派遣社員の方々も含め、社内で働くすべての方を対象に、役割や業務内容に応じた環境教育を行っています。

入社時教育 新入社員に「新入社員研修」を実施し、環境に関する基礎知識やアスクルの環境活動について教育を行っています。
一般教育 アスクルで働く全構成員を対象とし、社会的に関心の高い環境問題やアスクルの環境活動に関する「環境一般教育」を行っています。
専門教育 消防法上の危険物に関する業務に関与する商品・物流等担当者を対象に、消防法の危険物及び社内の危険物管理体制に関するe-ラーニングを実施しました。
また、各サイトの新任の廃棄物管理者・マニフェスト交付担当者を対象としたマニフェスト勉強会や環境内部監査教育を実施したほか、各物流センターでは、フォークリフト講習を行い、安全に対する意識の再徹底と強化を図っています。

環境専門教育実施風景

環境専門教育実施風景

緊急事態の訓練実施状況

本社や物流センターなど各サイトにおいて、「消防計画」「防火防災手順書」を作成するとともに、「自衛消防隊」を編成、防災意識の向上と災害発生時の適正な対応習得のため、年1回防災訓練を実施しています。
特に物流センターでは、2017年2月に埼玉県入間郡三芳町で発生した物流センター火災に対する反省・確認を元に、毎年2月に一斉に防災訓練を実施しています。各拠点の消防局と連携して大規模消防演習を実施や、実際に屋外消火栓設備を使用した放水なども取り入れた消防・防災訓練を実施しています。また、毎年各拠点における消防設備の定期点検と改善対応のPDCAを強化しております。
今後も、大規模火災、大規模地震および津波、豪雨による浸水被害などを想定した防災訓練等を随時、実施していく予定です。

  • 上の写真は吹田消防署の赤い消防車が駐車している様子。下の写真は青い帽子をかぶった多くの人々が整然と避難訓練を行っている様子で、商業施設周辺で実施されている。』
  • 上の写真は屋内で男性2人が負傷者役を担ぐ搬送訓練の様子。下の写真は倉庫内でヘルメットと安全ベストを着用した従業員が消火器を使った初期消火訓練を行っている場面。
  • 埼玉県南西部消防の隊員が見守る中、作業員が消火器の使い方を学ぶ訓練の様子。背景には赤い消防車と荷台のスロープが見える。

環境内部監査・自己適合宣言

アスクルではISO事務局以外の社員によって監査チームを編成し、環境内部監査を実施しています。環境内部監査員は、毎年あらたに研修を受け資格を獲得しています。ISO事務局以外の環境内部監査員任命者が増えることによりEMSへの理解度が高まり、監査が効率化されるとともに、全社の環境に対する取り組みを強化することができるようになりました。
EMSの環境内部監査は、ISO14001/2015年版で2024年1月に実施しました。また、前述のとおり全社の環境に対する取り組みが強化され環境マネジメントのPDCAが定着してきたことから、25年5月期より自己適合宣言に移行し、ISO14001の適合状況を確認しております。

  • 環境内部監査実施風景
    環境内部監査実施風景

マネジメントレビューの実施

EMS全体の取り組み状況の確認と、システムの改善や変更を含め今後のEMS全体の方向性について見直しを行うために、2024年1月にマネジメントレビューを実施しました。
ISO事務局より、今期のEMS活動の報告、環境目標である「脱炭素社会の実現」「資源循環型プラットフォームの構築」「生物多様性の保全」に関連した各取り組みの進捗等をCEOに説明しました。
CEOからは、「社員一人ひとりが高い視座でアスクルのサステナビリティの在り方を見据え、情報収集等を通じて個々の知見を広げていくこと。そしてイノベーションにおいても、単なる技術革新に留まらず、行動や生活の変容をもたらすことを本質と捉え、当社のサステナビリティ活動においても顧客の価値観や行動の変容に繋げることが必要である。また新規事業においては、立ち上げ過程で発生する課題に対し、PDCAサイクルを回して課題解決に取り組みながら、経営陣も含めた全社体制で進めていくこと。」などの指示がありました。
マネジメントレビューを踏まえ、アスクルの環境・サステナビリティのさらなる推進、強化を進めていきます。

アスクル株式会社 CSR推進部