商品の売上の一部を、空気や水の環境改善に取り組む団体に寄付し、その活動を支援します。
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支援先 | 回数 | 対象期間 | 支援金額 | 使途 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
第1弾 | 特定非営利活動法人 ウォーターエイド ジャパン |
第1回 | 2021.2.21 ~ 2021.8.20 | 963,349円 | インド オディシャ州バドラック県 保健医療施設における手洗い設備とトイレの設置プロジェクト | 詳細は こちら |
第2回 | 2021.8.21 ~ 2022.2.20 | 992,114円 | ||||
第3回 | 2022.2.21 ~ 2022.8.20 | 971,784円 | インド マディヤ・プラデシュ州ディンドリ県 水・衛生プロジェクト | |||
第2弾 | 認定NPO法人 ハビタット・フォー・ ヒューマニティ・ ジャパン |
第4回 | 2022.8.21 ~ 2023.2.20 | 926,034円 | カンボジア再定住コミュニティの学校における水・衛生支援プロジェクト | 詳細は こちら |
第5回 | 2023.2.21 ~ 2023.8.20 | 908,414円 | ||||
第6回 | 2023.8.21 ~ 2024.2.20 | 991,936円 | ||||
第7回 | 2024.2.21 ~ 2024.8.20 | 997,391円 |
ハビタットは、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」の実現を目指し、世界70ヵ国以上で住まいの問題に取り組み活動する国際NGOです。
理念(ビジョン)
A world where everyone has a decent place to live.
誰もがきちんとした場所で暮らせる世界
使命(ミッション)
ハビタット・フォー・ヒューマニティは、住まい、コミュニティ、そして
希望を築くため、人々と手を取りあいながら、信念を持って活動する
学校名 | 生徒数 | 教師数 | トイレ・手洗い場の 建築・修繕状況 |
衛生教育 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
男子 | 女子 | 男性 | 女性 | |||
Samdac Techor Hun SenTbeng小学校 | 21 | 17 | 0 | 3 | 2023年8月完了 | 継続中 |
Sraes Khvav小学校 | 118 | 112 | 1 | 8 | 2023年5月完了 | 継続中 |
Karona小学校 | 32 | 21 | 1 | 2 | 2023年5月完了 | 継続中 |
Khsach Popil 小学校 | 50 | 55 | 5 | 2 | 2024年6月完了 | 継続中 |
合計 | 221 | 205 | 7 | 15 |
本プロジェクトは、ハビタット・カンボジアがシェムリアップ州バンテアイ・スレイ地区で実施している既存のプロジェクトを基盤に、不法居住状態から再定住し、公共サービス等へのアクセスを向上させることを目的としています。支援対象となるコミュニティでは、誰もがきちんとした住居にて生活し、公的サービスや特に衛生教育を受けられる状況にありません。ハビタットでは、学校のトイレと手洗い場を修繕支援、建築することで、対象の小学校の衛生設備と衛生習慣を改善し、新型コロナウイルス感染症の蔓延から子どもたちとそのコミュニティを守るための衛生キットを提供する予定です。
2023年8月トイレ・手洗い場の建築・修繕完了/衛生教育継続中
2023年5月トイレ・手洗い場の建築・修繕完了/衛生教育継続中
2023年5月トイレ・手洗い場の建築・修繕完了/衛生教育継続中
2024年6月トイレ・手洗い場の建築・修繕完了/衛生教育継続中
第1四半期に、ハビタットは対象地域にある12の学校のアセスメントを実施し、本プロジェクトの支援対象となる3校を選定しました。学校の衛生設備の状況や、各校に障がいなどのより社会的な支援を必要とする生徒があるかなどの指標をから総合的に判断された3校が選定されました。選定後、各校のフィージビリティ・スタディを実施しました。フィージビリティ・スタディの支援計画が実現可能かの調査)も実施しました。現在各校が使用しているトイレの調査だけではなく、各校が抱えるトイレや衛生に関する問題、また生徒のニーズについてもヒヤリングすることで、それぞれのニーズあったトイレのデザイン等に取り組む準備ができました。
ハビタットでは3校の中でもSRAES KHVAV小学校が最もニーズが高いと判断し、設置するトイレの設計を下記の通り行いました。男性、女性、バリアフリーの多目的の個室をそれぞれ1室ずつ新設予定です。
第2四半期は、トイレと手洗い施設を一つの学校に設置することを目標に開始しました。当初の計画としては、3月中旬に建設を開始し4月上旬に完成の予定でしたが、コスト面での再調整が必要となったため、デザイン・設計の段階から見直しを行うこととなりました。建設費のコストを抑えるために、一つの給水塔からの水をトイレと手洗い場、両方で使えるような仕組みにするための設計が検討され、新しいデザイン・設計が完成しました。工事は3月中旬に開始され、現在4月の第1週の完成を目指して進行中です。
【最終デザイン】
手洗い場
現在建設中の手洗い場3月撮影
トイレ
現在Sraes Khva小学校に在籍する児童243人(男子116人、女子127人、うち2人は障害がある男女)に衛生キットを配布し、ハビタットのスタッフが手洗いの仕方をデモンストレーションしながら、衛生教育活動を実地しました。配布されたキットには、石鹸、爪切り、マスク、歯ブラシ、手指消毒剤といった、感染症対策に有益なものほか、ノート、鉛筆、ペン、定規などの文房具も含まれいます。受け取った子どもたちは、嬉しそうにキットの中身を確認していました。また衛生教育の授業では、真剣にスタッフの話に耳を傾けていました。
また今期は、Karona小学校の児童53名(男子32名、女子21名)を対象に、適切な手洗いと衛生を促進するため衛生キットを配布し、教育活動を実施しました。キットの中には石鹸や消毒剤の他、歯ブラシや爪切など日々の生活必需品も含まれており、それらを継続して使用することにより、児童やその家族の衛生問題に対する意識の向上が期待できます。この啓蒙活動プロジェクトは、衛生教育を既に実施した各校の実際の生徒数から算出して、現在までに目標の105%を達成いたしました。
【完成画像】
手洗い場(完成)
校舎のそばに手洗い場が設置されたことにより、子供たちはトイレを使用した後や昼食の前に、容易に手を洗うことができるようになりました。これにより新型コロナウイルスや下痢等の胃腸疾患から子供たちの健康を守るだけではなく、それらの罹患による欠席を減らすことができ、結果として、子供たちの貴重な学習の機会を守ることに繋がっていきます。小学校に一基の手洗い場が設置されることは、カンボジアの子どもたちの明るい未来をつくるための第一歩となる、貴重な支援となっています。
トイレ(完成)
Srah Khvav小学校 と Karona小学校にトイレが新設されました
学校にトイレが設置されることによって、子供たちは物陰に隠れて用を足さなくてもよくなり下痢や腎臓や膀胱の疾患に感染するリスクの減少が期待できます。また特に障害がある児童や女子児童に関しては、一基の清潔なトイレがあることで、安心して学校で過ごすことができるようになりました。カンボジアの学校のトイレの不足は、子供たちが小学校に入学しても、途中で通学をあきらめなくてはならない状況を生み出しており、高い中退率の原因の一つとなっています。トイレ支援は、様々な病気を防ぎ子供たちの健康状態を改善するだけではなく、子供たちの学習の機会を守る活動となっています。
第4四半期は、Samdach Techu Hun Sen Tbaeng小学校の既存トイレの改修に加え、新しい手洗い場の設置を完了しました。これで予定していた3つの小学校すべてにトイレと手洗い場を設置することができました。今期改修したトイレは3つの個室に分かれており、女子用と男子用の他、障がいのある子どもたちが利用しやすいように、入口までにスロープを設け、個室内には手すりを設置したバリアフリーのトイレを設置しました。新しいトイレが出来上がったことで、子どもたちが野外排泄をすることが減ってきたことが確認されています。
Samdach Techu Hun Sen Tbaeng小学校5年生のRatanakさんからは、「男女別のトイレが新設され、扉がきちんと閉まるようになったので、安心して使えるようになりました」との喜びの声が届いています。
新たに設置した手洗い場は、計画段階では8つの蛇口を設置予定でしたが、学校側の要望を取り入れ、一人でも多くの子どもたちが一度に手を洗えるよう、10個の蛇口を設けた手洗い場を設置しました。。Samdach Techu Hun Sen Tbaeng小学校の教師Saolinさんは「学校に手洗い場ができたことで、子どもたちが以前より頻繁に手を洗うようになりました。これは衛生に対する子どもたちの意識に変化が見られたからだと思います」と話されています。
トイレおよび手洗い場の新設完了に伴い、同校に通う子どもたち38人(男子21人、女子17人)に、安全な水やトイレの必要性を伝え、感染症予防に欠かせない手洗いなどの講習を通じた衛生教育活動を実施したほか、衛生用品や新型コロナウイルス対策キットを配布しました。
これで目標としていた3校の全児童に、衛生キットの配布と衛生を促進するための教育活動を行うことができました。(以下画像)
プロジェクト第2期の 第1四半期の活動の進捗としては、まず3校に設置されたトイレと手洗い場が良好に管理され適切に利用されているか、プロジェクトチームが各学校を訪問し確認を行いました。3校ともトイレ、手洗い場とも概ね良好な状態にありましたが、手洗い場にせっけん置いていなかった状況が確認できたため、学校側と話し合い手洗い場にはせっけんを常備するよう指導しました。トイレ設置後は野外排泄が減少し、トイレを理由に学校に来ない、または早退する児童が減少した一方で、トイレの後や食事の前に手を洗わない児童が依然としていることを受け、クラスごとに週一回の手洗いの練習を行い、併せて全児童を対象とした月一回の衛生教育活動を行うこととしています。継続的な衛生教育活動を行うことで、手洗いの習慣が定着し、衛生に対する意識の向上を目指しています。
今期のもう一つの進捗としては、新規にトイレと手洗い場を設置する学校の選定を行い、シェムリアップ州Varin群Srae Nou地区のKhsach Popil 小学校への支援が決定しました。Khsach Popil 小学校ははシェムリアップ州Varin群のSrae Nou地区にある16の村のなかでも新しい村で、シェムリアップ市街から悪路を北へ約75km行った同地区の他の村からも遠く孤立した場所にある村です。人口は158世帯757人(うち女性337人)で、村の全世帯の16%が女性の世帯主で、21%がIDプアカード(カンボジア身分証明カード貧困レベル1、2)を持つ低所得世帯で構成されています。また村の住民の約4%が何らかの障害を持っているため、今回の調査で同地区の小学校への衛生施設の建設が必要と判断されました。この地区は清潔な水を供給するための整備がないため、調理や風呂、植木の水やりや家畜への水やりなどの生活活動に必要な水は、すべて井戸水や池の不衛生な水に頼っている状態です。地区に一校ある小学校には教師3人と児童104人が使うトイレが1つと、汲み取り式の井戸が1つあるだけで手洗い場はありません。さらにこの村は保健所などの医療施設からも遠く離れているため、医療サービスを受けることは非常に困難な状況です。小学校にトイレや手洗い場があれば、様々な感染症に罹患するリスクが減ることが期待でき、子供たちがトイレへの不安なく学校で長い時間を過ごすことができるようになると考えています。
プロジェクト第2期の 第2四半期の主な活動としては、すでに設置された3校のトイレと手洗い場が良好に管理され適切に利用されているかの継続的な調査を行い、改善点がある場合については学校側と協力してその解決方法について検討しました。また新たに1校追加されたKhsach Popil 小学校では、衛生キットを配布し衛生教育活動を行いました。
学校からの報告によると、トイレと手洗い場の設置された3校については、児童が学校滞在中は屋外排泄をすることはなくなり、手洗いの習慣が定着してきたとのことです。このような習慣を維持するために、学校側は週一回の手洗い練習を実践しており、併せて全児童を対象とした月一回の衛生教育活動を行っています。継続的な衛生教育活動を行うことで、手洗いの習慣が定着し、衛生に対する意識の向上を目指しています。
今期4校目のKhsach Popil小学校では、衛生用品とコロナ感染症対策キットを全生徒に支給し、全生徒と教師への衛生教育とコロナ感染症予防の啓蒙活動を行いました。
Khsach Popil小学校がある地区は清潔な水を供給するための整備がないうえ、医療施設からも遠く離れていることから、不衛生な環境が引き起こす感染症にかかっても、すぐに医療サービスを受けることができない状況です。今後小学校にトイレや手洗い場が完成すれば、様々な感染症に罹患するリスクが減ることが期待できることから、まずは衛生キットを配布することで、子供たちの意識を少しずつ変えていくよう、働きかけています。
プロジェクト第2期の 第3四半期には、追加でご支援いただいた4校目のKhsach Popil 小学校に、手洗い場とトイレが設置されました。
これで第一期から継続して取り組んできた4校の学校へのトイレと手洗い場の設置は予定より早く完了いたしました。
前回の第2期の報告書にある通り、この学校では全校児童に向けた衛生キットの配布と衛生教育活動が終了しているため、4つの小学校を対象とした本プロジェクトの活動が6月ですべて今完了いたしました。
トイレと手洗い場が設置された4校については、プロジェクトチームが学校側と定期的に連絡を取り、トイレや手洗いが衛生的にと管理・整備されているかの確認を行っています。また学校も週一回の手洗い練習を行い、月1回の衛生教育活動も継続して行ってまいります。
プロジェクトの成果
水、衛生設備へのアクセス不足は、遠隔地に住む人たちにとって大きな問題です。特に農村部では、適切な衛生設備がなく、衛生に関する人々の認識が大幅に不足しているため、本プロジェクトは、衛生教育の促進、衛生習慣の強化に重点的に取り組みました。
上記の表にある通り、4つの小学校でのトイレと手洗い場の修繕もしくは建設については、すべての工事が完了し支援目標を達成しました。また衛生用品とコロナ感染症対策キットを全生徒に支給し、全生徒と教師への衛生教育とコロナ感染症予防の啓蒙活動を行うことも、すべての小学校で完了し目標を達成しました。このように小学校の衛生設備の改善と教育によって、子供たちは安心してトイレを使えるようになり、野外排泄が減少しました。特に女子児童や女性教員が、適切に管理されたなトイレがあることで、安心して学校に来ることができるようになったことは、本プロジェクトの大きな成果です。
また手洗い場の設置により、子供たちは、遊んだ後や食事の前に手をきれいにするという習慣が身につき、下痢や感染症などの病気を減らすことができました。各学校では教師がクラス単位で週1回の手洗い実習を行うとともに、全校生徒を対象にした月1回の手洗い日を設定し、継続して手洗いの習慣が定着するよう取り組んでいます。
今後の課題と方向性
本プロジェクトで全校児童に衛生キットを配布し、公衆衛生に関する啓発活動を行うことで、子供達だけではなく教師の公衆衛生の認識を高めることができましたが、衛生に対する認識をさらに定着させるためには、継続して手洗い実習を行い、衛生教育をしていく必要があります。
そのためには今回ご支援を受けて建築したトイレや手洗い場の清潔さと機能性を保ち使い続けられるよう、いかに管理していくかが課題となっています。
トイレや手洗い場の施設の適切な管理方法については、ハビタットのプロジェクトチームが、各学校の校長先生と設備の維持管理計画を策定し話し合いと持つとともに、定期的に学校を訪問して、トイレや手洗い場が衛生的に管理され、使われているかどうかを確認していくことにしています。
ウォーターエイドは、「すべての人々が清潔な水と衛生を利用できる世界」をビジョンに掲げて活動する水・衛生専門の国際NGOです。清潔な水、衛生的なトイレ、正しい衛生習慣を届けることで、世界で最も貧しく社会的に取り残されている人々の暮らしの改善を目指しています。特定非営利活動法人ウォーターエイドジャパンは、日本の水・衛生分野の知見と日本からの支援を世界の水・衛生問題の解決に役立てるため、2013年に設立されました。
*ウォーターエイドについて詳しくはこちら
2021年4月~2022年8月の活動内容
コミュニティ保健センターにおいてトレーニングを2回実施しました。合計70人が参加し、施設における衛生行動や、トイレ・手洗い設備の維持管理について学び、関連マニュアルも作成しました。
第1回・第2回の支援額の合計1,955,463円が、保健医療施設向け手洗い設備とトイレの設置プロジェクトに活用されました。
※下記は「保健医療施設向け手洗い設置とトイレの設置プロジェクト」全体の会計です。(本プロジェクトからの支援以外の金額も含みます。)
インドは近年、気候変動と長年の過剰な地下水利用によって、深刻な水不足に直面しています。2030年までに国民の40%が飲料水を得られなくなるとの予測※もあります。今回取り組みをするオディシャ州は、インドのなかで貧困率も高く、SDGsの進捗が遅れている州のひとつです。
※インド政府系シンクタンク『Niti Aayog』発表
住民は飲用・生活用水とも地下水を利用しており、地下水が枯れたために遠くまで水汲みに行かなくてはいけません。農業ができず、食料や収入が減少し、災害時には衛生状況が悪化し、病気の流行につながるなど、さまざまな困難に直面しています。
沿岸部にあるオディシャ州は、地下水が減少することで、地下水の海水化が起こっています。近年は気候変動に起因する大型サイクロンや洪水や干ばつが頻発しており、さらに貧困率が高くインフラ整備も進んでいないことから、気候変動の影響に対して非常に脆弱な地域です。
農村部にある保健医療施設では、以前より、適切なトイレや手洗い設備がない場所や不足していることが課題でした。
このような保健医療施設は、治療の場となるどころか、コロナの影響を受け、さらなる感染拡大を引き起こす懸念さえあります。
資料提供:特定非営利活動法人ウォーターエイドジャパン
空気や水の環境を考えるプロジェクトの対象商品を使っていただきながら
さまざまな課題を一緒に知って、考えていきたいと思います。