自然の魅力に気づいた!海・浜・神社・シーカヤック体験も
赤島海岸、クジカ浜、和多都美神社を見てまわり、まず目を奪われたのが、自然の雄大さ。様々な課題があるとは信じがたい、圧巻の美しさでした。
日本のサステナビリティにおける課題の縮図である対馬。その対馬が直面する課題についてアスクル社員が学ぶ、スタディツアーを実施しました。その様子をご報告!
九州と韓国の間にある対馬。海を渡っても訪れるべき、その目的は、「企業としてマテリアリティにおける社会課題に取り組む必要性について、リアルな体験を通して体感する」「各自がサステナビリティの取り組みを検討・開始するきっかけにする」こと。
第1回目となるツアーは、サステナビリティに貢献したいという想いのあるメンバーを全社から公募して決定しました。
2泊3日で対馬の課題を体験できる 充実のツアーに!
長崎県対馬市役所 SDGs推進課
副参事 兼 係長
前田 剛さん
対馬野生生物保護センターのアクティブ・レンジャーとして対馬に移住。ツシマヤマネコの保全に従事して以降、持続可能な地域社会の実現を目指して、日々活動している。
一般社団法人 対馬里山繋営塾
代表理事
川口 幹子さん
地域おこし協力隊の生物多様性保全担当として対馬に移住。その後、「志多留」地区の里山環境に一目惚れし、永住を決意。スタディツアーに付随する民泊運営、修学旅行誘致なども手掛ける。
ほかにも、海岸清掃では漁師の皆さん、
カヌー体験ではツシマエコツアーの皆さんと、
多くの方にご協力いただきました!
赤島海岸、クジカ浜、和多都美神社を見てまわり、まず目を奪われたのが、自然の雄大さ。様々な課題があるとは信じがたい、圧巻の美しさでした。
赤島やクジカ浜は絶景である一方で、浜で海洋ごみが散乱しており、海洋ごみの現状を目の当たりに。国崎海岸では実際に、現場の漁師の皆さんと総勢20人で3時間かけて清掃。しかし拾いきれないごみもたくさん…。
クリーンセンターでは、ごみ回収・運搬・再分別・破砕などの、海洋ごみの処理について教えていただきました。私達が日常で使用している商品も、巡り巡って海洋ごみを増やしているかもしれない。考えさせられるとともに、海洋ごみ課題の大きさを身をもって体感しました。
野生生物保護センターでは、絶滅危惧種のツシマヤマネコを見学。ツシマヤマネコが好む明るい森やエサの減少が、ツシマヤマネコに影響を及ぼしており、生態系の保全が深刻な問題であることを理解しました。
温暖化の影響で起こる磯焼けの原因となる、食害魚「イスズミ」を使った料理を、ランチで頂きました。このイスズミのランチは、イスズミを捕獲し、食することで海藻を増やすことを目指す「そう介プロジェクト」の一環。対馬市は、未利用魚等加工流通促進事業補助金によって事業をサポートしています。このランチ以外でも、対馬の海の幸をたくさん頂き、食からも海の課題を感じました。
最終日には振り返りのワークショップを実施。今回のツアーを通じて感じたこと、なりたいイメージなど、率直な気持ちを皆でまとめました。
ツアーを終えて感じたこと。 まず対馬の皆さんの前向きさに、心を打たれました。大陸や他の島から流れ着くごみ、そして温暖化による環境の悪化に悲観的になっていると想像していましたが、実際には皆さんとても前向きに取り組まれていたことが印象的でした。
またツアーに参加する前は、「なぜ対馬?」「海洋ごみ問題のイメージはあるけど、詳しくは知らない」「今はSDGsの時代、何か学べればいいな」という、”他人事”だった私達が、ツアー後は、「対馬は日本の社会課題の最先端だった」「体験することが重要」「人、環境問題、体験によって、大いに心揺さぶられた」「日々の生活行動で環境を意識するようになった」「具体的なアクションを起こしたい!」と、意識が”自分事”に大きく変化。 今回のスタディツアーで終わらせずに、参加メンバーとともに、対馬に対して、自分たちでできることから形にして貢献していきたい、そう思いました。