リス様より
この度はスタディツアーを企画いただきありがとうございました。今回ツアーに参加した目的は、海洋プラスチックごみの現場を知り、開発検討している商品の販売に活かすことでした。視察を振り返り思うのは、実際に現地をみるまでは「他人事」だったな、と猛省をしています。海岸沿いを埋め尽くす漂着ごみの光景はとても衝撃的で、回収~分別にかかる労力は想像を超えるものでした。弊社リスのプラスチックグループは昭和28年に設立以降プラスチックの総合メーカーとして多くの製品を製造・販売してきました。プラスチック製品が人々の暮らしを便利にしてきた事は言うまでもありませんが、近年では海洋プラごみ問題によってプラスチックが悪者として扱われることも多くなりました。本問題の解決に向けて、製造メーカーだからできる事で貢献したい思いが強くなりました。検討中の海洋漂着ゴミをアップサイクルした製品開発を実現し、対馬のゴミ問題を知ってもらい「考えるキッカケ」の一助となれば幸いに思います。(リス株式会社 正木様・竹内様)
アスクル社員より
「対馬のこれから」と「私たちやアスクルに出来ること」について考えるとても有意義なツアーとなりました。今回はプラスチック・樹脂製品のメーカー様に参加いただいたことで、樹脂製品の製造や再資源化に関するメーカー様の視点に基づく解説や知見をいただきつつ、樹脂製品を作る責任や販売する責任について意見交換ができました。特に対馬の皆様が抱えている海洋ごみの回収や処理コストが大きな負担になっていることについてどういった支援できるか、そもそもプラスチックを使用しないといったことは実現できないのだろうかといった議論も深めることができました。対馬里山繋営塾の川口様、対馬市しまづくり推進部SDGs推進課の前田様、リス株式会社の正木様、竹内様からそれぞれのお立場でのご意見を伺うことができたことは、我々個人として、またアスクルとして今後どうしていくべきかを深く考えるきっかけをいただけたと思います。まず「私たちやアスクルに出来ること」としては4つ。
- ❶ゴミになりやすいプラスチックの代替素材を検討する取組
- ❷海洋ゴミ由来の再資源化された素材を使用した製品を流通させる取組
- ❸それらの取組で得た利益とその取組活動を発信し対馬を支援する取組
- ❹海洋ゴミとして流出してしまう可能性の高いプラスチックを削減する取組
上述を今後の商品やサービス開発に向けた提言とさせていただきます。
(家具・生活雑貨担当 岩崎・野崎)
対馬を中心に、海洋ごみの漂着の最前線で、アスクルとリス様の2社が現場を体験し、同じ目線・課題意識を共有できたのが大変いい機会となりました。 ツアー出発前は「海洋プラスチックから再生した素材を配合することで課題解決につながる」と考えていたメンバーも、リサイクルや商品のライフサイクルのリアルな現場に目を向けることで、配合することは解決策の1つだという認識に変わるきっかけになりました。 海洋ごみ問題をどんな形で対応するのが最適なのかの正解はまだわからないですが、まず目先でできるリサイクル商品の開発でお客様に興味・関心を持ってもらいつつ、将来的にはごみの発生抑制となる商品・サービス開発を行っていきたいと想いを新たにしました。(2023年対馬スタディツアーメンバー 友平)