海岸清掃
東海岸(赤島海岸)、西海岸(クジカ浜)に漂着している海洋ごみの違いを視察した後、クジカ浜を約2時間かけて清掃。ペットボトルや発砲スチロールなどの種類別に海洋ごみを集め、大きな袋に入れて、運搬用の車まで長い坂道を登って運びました。風が強くとても寒い日でしたが、ハードな作業により体温が上がり、汗をかいているメンバーも。大変な作業を繰り返し行っても、また漂着してくる尽きることない海洋ごみに無力さを感じると同時に、私達に何ができるのかを考えさせられました。

Special Issue > TSUSHIMA×ASKUL project > 【2024年度】アスクル×大王製紙様 対馬スタディツアー
アスクルの日用品の商品担当と大王製紙株式会社様で、対馬市の合同ツアーを実施!その様子をレポートします!
対馬スタディツアーに参加経験のある日用品の商品担当者が、大王製紙様が環境保全に積極的に取り組まれていることを知っており、共に対馬市の環境問題に取り組めないかと考えたのが始まりです。大王製紙様にお声掛けしたところ、大王製紙様とアスクルで、環境問題に対する思いが一致。
また、長年販売している大王製紙様との共同企画商品「アスクルオリジナル トイレのおそうじシート」において、2025年4月より売上の一部を対馬市の海岸清掃事業への寄付することが決定。そこで共に、対馬市を実際に見ることで、寄付以外の新たな取り組みにつなげられないかと考え、ツアー実施に至りました。
海岸清掃やごみ処理施設の視察のほか、海・山の視察なども盛り込みました。
また2023年スタディツアーと同様に
にご協力いただきました。
東海岸(赤島海岸)、西海岸(クジカ浜)に漂着している海洋ごみの違いを視察した後、クジカ浜を約2時間かけて清掃。ペットボトルや発砲スチロールなどの種類別に海洋ごみを集め、大きな袋に入れて、運搬用の車まで長い坂道を登って運びました。風が強くとても寒い日でしたが、ハードな作業により体温が上がり、汗をかいているメンバーも。大変な作業を繰り返し行っても、また漂着してくる尽きることない海洋ごみに無力さを感じると同時に、私達に何ができるのかを考えさせられました。
対馬クリーンセンター中部中継所では、海洋ごみがその後どのように処理、またはリサイクルされているのかを視察。それには大変な手間と時間がかかっていること、リサイクルすることのハードルの高さを学びました。また海洋プラスチックだけでなく、流木や木材も大量に流れ着いて問題になっていることを知り、何か使用用途はないか等、クリーンセンターの方々と議論しました。
紙を製造販売する大王製紙様に、海だけではなく山の問題も知っていただきたいという思いから、「持続可能な海と山を繋ぐ伝承ツアー」に参加。
魚の養殖場で餌付け体験などをしながら、海の問題(海水温の上昇により対馬の海の環境に変化が起きていること、海藻がなくなったり、養殖魚が大量に死んでいること)について、漁師さんに教えていただきました。
また山の近く、対馬の野生動物(鹿や猪)が頻出する場所を訪れ、捕獲用の罠などを視察。猟師さんから山の問題(対馬では鹿が適正頭数を超えて大量に繁殖しており、下草を食べつくしていること、それにより山が痩せて海に流れ出る栄養分が減り、海の生態系にも影響を及ぼしていること)について教えていただきました。
今回のスタディツアーは、環境には「価値」があるということをあらためて思い知らされるツアーとなりました。人は使い捨てという便利さを求め、コスト低減を追求してきた結果、自然というかけがえのないもの(価値)を失いつつあることを忘れています。対馬のクジカ浜はかつては”海水浴を楽しむ人”で賑わっていたようですが、今は”海洋ごみ”でいっぱいと、人がごみに変わっています。今の人の「価値」を自然から教わったようでした。
さて、大王製紙のパーパスは「誠意と熱意をもって、3つの生きる(衛生・人生・再生)を成し遂げ、やさしい未来を実現する」です。その中の「再生(地球を再生したい)」は、TSUSHIMA×ASKUL projectの「想い」と一致しています。紙を中心とした天然素材を扱う企業として、環境負荷の低い商品・サービスを提供していくことはもちろんのこと、アスクル様と協同で、対馬のお困りごとを事業を通じて解決し、三者の「価値」を高めていきたいと思います。(コーポレート部門サステナビリティ推進本部サステナビリティ推進部 部長 飯島様)
環境問題について、どう継続的なビジネスモデルを構築して解決していくか、非常に難易度の高い問題です。今回のツアーを通じて、環境観点での解決すべき課題は多くありながらも、環境に対して閉じず、対馬の皆様がその本質的な課題に真正面から向き合っていることを実感できました。
また、そもそも人口動態・労働者人口・産業など解決すべき課題は多岐に渡っており、非常に難易度が高いことではありますが、流通小売の立場・メーカーの立場で解決に向けて、アスクルと大王製紙様で共に取り組める点は数多くあると感じました。アスクルとしても、そのビジネスモデルの実現は悲願であり、今回集まった、大王製紙様・対馬市・アスクルの三者であれば実現できるのではと感じています。
アスクルとしても物販を中心に取り組めることはまずは全て取り組む、そして続ける、という企業としてブレないスタンス・覚悟が重要であり、現地に行くことでその覚悟ができたと思います。(生活日用品担当 志貴)
今回のツアーの様子は、テレビ長崎「海と日本プロジェクト」で取材・放映をしていただきました。(前半約15分)