アスクルでは、イメージ違いなどの理由で、商品が返品されることがあります。これまで返品された商品の多くが廃棄処分となっており、環境負荷やコスト面でのロスを発生させていました。お客様が返品される理由はさまざまですが、その中で約半数を占めるのが、カタログの見間違いや発注数量などを誤ってしまい返品となるケースです。
アスクルでは、こうした実態をふまえ、返品が多く発生している商品ページの表現を分析し、その結果を活かすことで、お客様が買い間違いを起こさない、わかりやすい商品ページ・カタログの表現に努めています。
また、返品されてきた商品の中には、外装に少しの汚れや凹みがあるだけで、お使いいただく上ではまったく問題のないものが数多くあります。このような商品については各サプライヤー様と協力し、良品化を行っています。さらに2008年1月からは、品物自体は良品であるにもかかわらず良品化が困難な商品を、お客様にご了解をいただいたうえで「わけあり品」としてお買得価格にてご提供しています。お客様からも「もっと品揃えを増やして欲しい」というお声も多くいただいており、在庫保管中に外装箱の汚れや凹みを発生させてしまった商品、また食品ロス問題の対策として賞味期限が短くなったものも「わけあり品」としての販売を拡大させ、本来の目的である商品廃棄の削減も大きく進めています。
さらに、新入社員や中途入社社員に対して、返品状況を知り、返品削減や廃棄削減の活動を学ぶ入社時研修を継続して実施しており、社員ひとりひとりが環境負荷低減に向けた活動に取り組めるよう研修を全社へと広げる取組も実施しています。
これからも返品による商品廃棄の削減を目指し、取り組みを強化していきます。
●返品受付業務を行うアスクル関東サステナブルセンターの様子