「はじめに志(こころざし)ありき」というと、少しオーバーな表現になってしまいますが、人が何か行動を起こす時には、まず「こんなことがやり
たい」という気持ちが先にあります。意志がないところからは何も生まれてきません。アスクルをスタートした時、私達の胸の内にあったのは「お客様に対し
て、いつも最良のサービスを提供できる会社でありたい」という思いでした。その思いを形にするために生まれたのが、私達が“アスクルモデル”と呼んでいる
新しい流通システムです。事業開始当時、国内の流通構造には多くのロスが内在していました。もっと社会に適した効率的なモデルがあるのではないか?それを
構築できれば、よりお客様にご満足いただけるのではないか?と考えたところから、私達は事業をスタートさせたのです。
もちろん、お客様にとって何が「満足」なのか、何が「社会最適」なのかは、時代とともに変化していきます。企業が期待される役割も変わっていきます。事業をスタートさせた時の思いは、変わらず社員全員が共有していますが、事業内容は進化させていく必要があります。
こ
こ数年、CSR(企業の社会的責任)という言葉が注目されています。社会に対する責任を重視し、環境問題などに取り組んでいくことは、まさに今の時代に求
められている企業の在り方なのだと思います。「お客様のために進化する」という企業理念を掲げる私達にとって、間違いなくCSRへの取り組みは最重要課題
の一つです。