3月11日に発生した東日本大震災では多くの方々の命が失われ、今なお深刻な被災状況が続いております。被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。私達アスクルも様々なインフラが被害を受けました。特に東京の本社社屋、仙台の物流センターの被害が大きかったのですが、従業員の安全は無事確保することができました。
仙台の物流センターは大きな揺れと津波が襲い、搬送用のエレベーターやコンピュータ、在庫商品まで大きなダメージを受けました。東京の本社もほとんどの機能は失われ、業務の継続は不可能になりました。そんな状況の中で、非常時に必要な物資、毎日使う日用品・消耗品へのお客様からのオーダーは続々と入ってきます。震災直後は、それにお応えできなかったかったことが何より申し訳なく、復旧が進んだ後もその悔しさは消えることはありませんでした。
私達が一番恐れていたのは、お客様との信頼関係が崩れてしまうことです。だからこそ、本社機能を移し、物流センターでは24時間体制をとり、平常時とは違う、被害がなかった大阪名古屋の物流センターから配送を試みただけではなく、刻々と変わる配送の経過報告と、納期の遅れに対するお詫びを毎日のようにお客様へメールやFAXでお伝えしました。そういったことの積み重ねにより、ギリギリのところでお客様との関係性を保っていたような状況だったのです。