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「お仕事専用 こんなのほしいな開発部」教えて!開発部のお仕事

「お仕事専用 こんなのほしいな開発部」教えて!開発部のお仕事

「お仕事専用 こんなのほしいな開発部」教えて!開発部のお仕事 2012年2月より始動した「お仕事専用 こんなのほしいな開発部」。部員の3人が語る、開発部の仕事内容やウラ話とは?

提案して、リアクションをもらい、進化させる ぐるぐるしたコミュニケーションが新しい

開発部にアサインされたきっかけについて教えてください。

ここにいる3人は全員マーチャンダイザー(MD)と呼ばれる仕事をしています。MDはオフィスに届けるカタログに載せる商品を、メーカーさんと相談して選んでいくのですが、お客様のニーズを満たすものが足りないときは、アスクルのPB(プライベートブランド)を開発し、販売してきました。「お仕事専用 こんなのほしいな開発部」も、いわゆるPBのコンセプトを受け継いでいて、MDの仕事の延長線上にあるプロジェクトなんです。

MDにはそれぞれ担当があって、PC及び周辺機器、電卓、シュレッダーなどの事務機器、生活家電などのように、それぞれ商品のカテゴリーごとに担当が分かれているんです。「もっとお客様のニーズに応えていこう」と今回のプロジェクトが持ちあがった際に、「この商品ならコンセプトに合いそうだね」といくつかの商品が候補にあがり、商品に紐づいて担当MDがアサインされたケースが多いのかな。

僕は紐づく商品があったわけではないのだけど、おもしろそうだと思って、「俺にもやらせろ!」という感じで参加しました。

乗り込んできたタイプね(笑)。

現在、「こんなのほしいな開発部」では4アイテムが紹介されていますが、僕が担当した「オフィス扇」は、震災が起こる前からメーカーさんと考えていたものなんです。「業務用と家庭用の中間の、オフィス用扇風機をつくりたいね」と。たまたまコンセプトに合致して、節電の流れとも合い、大きく取り上げることができました。

オフィス扇

僕はメーカーさんと、「ラミネートのPOPって、角が尖ってたりするよね」「わざわざ角を丸く切ってるんだね」という会話から、「台紙とフィルムのセットならラミネーターに通すだけで楽だ」と話が進んで、どうせなら開発部に乗っかろう!と。「これはどうですか」と提案して、お客様からリアクションをもらって進化させていく。開発部のようなぐるぐるしたコミュニケーションの仕組みは、いままでのPB商品より、一歩進んでいますよね。

カタログは2月と8月にオフィスに届くのですが、昨年の夏からゆるゆる話が進んで、今年2月のカタログに載せるために秋頃はどたばたしていましたね。最後の最後まで、間に合うのか心配しましたもん。

ネーミングも決まらなくて大変だったね。アスクルだから「タスカル」とか「アスクルラボ」とか······。あと、何だっけ?

「聞いて考えてつくって」とか長いやつね。100案は超えているかなぁ。

ロゴマークもなかなか決まらなかったけれど、いまのマークはコンセプトを一番体現しているよね。お金も時間も資源もなく、ないない尽くしの中で進めていたので思い入れはありますね。陣痛長いな~って。

お仕事専用 こんなのほしいな開発部

まさに産みの苦しみだったね。

お客様の能動的な書き込みでより“生の声”が集まりやすくなった

どのような手ごたえを感じていますか?

すっきり配線できるタップ」は、これまで「スチールデスクで使うから、マグネットがあると便利」といった意見が多かったのですが、コミュニティサイトでは「マグネットがついたらそのぶん高くなりそうだから嫌だ」といった真逆の意見が顕在化しました。お客様の意見を聞くときは、もちろん反対の意見も可能性として考慮するのですが、目の当たりにしたというか、よりはっきり認識できるようになりましたね。

すっきり配線できるタップ

らくらくPOP作成セット」には縁にドットや花柄などが加工されているものもあるのですが、「端まで文字を書きたいのにインクを弾いちゃう」といった意見をいただいたり、POPに適したサイズにしているつもりが、半分に切られて使われていたりと、気付きはこれまで以上にたくさんあります。

らくらくPOP作成セット

商品が届いたお客様から、「オフィス扇ってマイナスイオンのスイッチがあるんですね」って書き込みをいただいたのですが、実はメーカーさん側の意向で、カタログにもどこにもマイナスイオン搭載とは書いていないんです。でもこういう気付きを共有できたりするのはおもしろいですね。

今まではこちらから積極的に働きかけて意見を取っていたので、聞きたいことにフォーカスが当たるというか、意識せずともどこか誘導しているような答えになっていたかもしれません。コミュニティサイトでは、お客様が思ったことや感じたことを自発的に、能動的に書き込んでもらえるので、より生の意見に近付いたのかなと思います。

FAXでの注文がほとんどの中、お仕事中にサイトに書き込んでくれるお客様も多いので、貴重な意見を寄せてくれて本当にありがたいです。「日本一アツイ!?オフィス大募集!」と題して「オフィス扇」のモニターを募集した際には、100件近くも応募がありました。みんなで全部読んだのですが、「ハロゲンライト60個」とか、「男性が多くて、カブトムシ臭が充満している」とか、それは必死の思いがあふれていましたね。

モニターは3社だけの予定だったのですが選びきれなくて、次点として5社に小さめのコンパクトファンをプレゼントしました。

どれだけ暑いのか気になるオフィスがいくつもあって、「実際に訪問しよう」という話も出ているんですよ。

メーカーとの協働作業で、大きな責任感と深いコミュニケーションが生まれた

それから、メーカーさんとより深いコミュニケーションをとるようになりましたね。お客様の声をお伝えして、メーカーが反映して、アスクルが買い取るという単純な流れではなく、「こんなのほしいな開発部」は協働作業としてコミュニケーションを図っていったので、大きな責任感のもとでメーカーさんが動いてくれているのを感じますね。

他メーカーさんからの反応も大きいですよね。「これ、やりましたね!」「気が付きませんでした」といったお言葉をたくさんもらいました。お客様がいて、メーカーの皆さんがいて、それぞれの立場や人の想いをダイナミックにグッとつなげられる場所にいるのはおもしろいですね。

僕もね、こう思うんです。お客様とメーカーをつなげていくというのが······。

同じこと言ってるよ。

大事なことだからもう一回言った方がいいのかなって(笑)。

コミュニティサイトでは新たな試みもあったそうですね?

MDそっくりの似顔絵でコメントすることもそうですけど、商品を説明するための動画撮影ですね。「顔出しで売るくらいの本気な姿勢を見せなきゃだめだ!」という社長の発言から実現しまして。

ハブのどことどのPCがつながってるかが、わかります。

会議室で小一時間かけて何テイクも撮ったんですけど、結局ファーストテイクが採用されましたね。「すっきり配線できるタップ」は撮影当日にぎりぎりサンプルが届いて、撮影時に初めてコードを伸ばしたんです。なので、アップされてる動画のコメントは本当の気持ちです。

なぜあんなに感動しているんだろうと思っていたんだけど、本気のリアクションだったんだ。僕は、ダイエットを決意したのはこの動画撮影がきっかけです。

何キロ減ったの?

3キロくらい。頑張ってるよ!今後撮影する新商品の動画では、ビフォー・アフターも楽しんでいただけたらと(笑)。

通販事業だからできる強みを伸ばしお客様との信頼関係を強めていきたい

そういえば、パッケージから生まれるコミュニケーションも大事にしていますよね。開発部オリジナルのパッケージには、隠しメッセージもあるんです。扇風機は底面に入れているので、段ボールを折り畳むと見える仕掛けです。商品によってメッセージの場所は異なりますが。

通販だからこそ、タップコードを丸めて巻いたり、プラスチックではなくビニールで梱包できるというのが強みですよね。量販店だと売り場スペースが限られているから、丸まっててスペースをとるタップコードは怒られますからね。

新商品の「シンプルできれいな電卓」も、お届け時に中身が見えなくても問題はないので、プラスチックケースは使わず、紙パッケージを採用しています。ゴミを減らすなど、環境面でもできることはやっていこうと。この電卓は、ショップの店員さんなどライトユーザー向けなので、液晶やキーを大きくして見やすくしたり、メーカー名を表ではなく裏面に入れたり、使いこんでも数字が剥げにくいようにコーティングしたりと、こだわりのポイントはたくさんあるんです。とはいえ、「いやいやまだ足りないよ」「わかってないな、こうしてほしいのに」というご意見をいただけるのが開発部の醍醐味なので、反応が楽しみです。

シンプルできれいな電卓
今後の展開や目標などを教えてください。

コミュニティサイトを通じて集まってきた意見を、どのように商品に活かしていくかですね。長さがすぐわかるようにと、タップコードの表面には「5m」などの表示を入れているのですが、実は「悪目立ちしすぎる」という意見もありまして。「表示があると便利」という視点に寄りすぎていたので、詰め切れていなかったなという反省があります。次商品では長さ表示を印刷する場所やフォント、色などもじっくり検討していきたいですね。

商品数がまだ少ないので、つくり続けるしかないですよね。それからカタログだと伝えられることに限度がありますから、MDやメーカーのリアルな想いなどを共有していけたらいいですね。

お客様に開発会議に参加してもらうのもいいですよね。「一緒に作りましょう!」という一体感があって。お客様とメーカーさんとアスクルとで、新しい価値のある商品が作れたらこれほど楽しいことはないですね。

それから、お客様とメーカーをつなげていくという······。

だから、何度も言わなくていいって(笑)。

アスクル株式会社 CSR推進部