Special Issues Special Issues

【2025年度】第3回 対馬スタディツアー

【2025年度】第3回 対馬スタディツアー

Report 2025年度 第3回 対馬スタディツアー 2025年10月 & 11月 海岸清掃の前後を比較した写真。左は漂着ごみが散乱した海岸、右は清掃後の海岸で、中央に矢印があり、参加者が 'TSUSHIMA×ASKUL project' の横断幕を持って並んでいる。

日本のサステナビリティにおける課題の縮図である対馬。その対馬が直面する課題についてアスクル社員が学ぶ、スタディツアーの第3回を実施しました。
第1回、第2回に続いて、今年は総勢29名の社員が対馬を訪問しました。その様子をご報告します!

海岸で『TSUSHIMA×ASKUL project』の横断幕を掲げる参加者9人。手前には回収された海洋ごみが置かれている。

スタディツアーの目的は?

九州と韓国の間にある対馬。海を渡っても訪れるべき、その目的は、「企業としてマテリアリティにおける社会課題に取り組む必要性について、リアルな体験を通して体感する」「各自がサステナビリティの取り組みを検討・開始するきっかけにする」こと。

第3回目となるツアーでも、サステナビリティに貢献したいという想いのあるメンバーと新入社員を公募し、過去最多となる29名のメンバーが参加しました。

スタディツアー行程

2泊3日で対馬の課題を体験できる充実のツアーに!

1日目
  • 対馬空港
  • 昼食@肴や・えん
  • 万関橋
  • 海と山の伝承ツアー
  • 海岸視察@赤島
2日目
  • 海岸清掃活動@志多留・越高周辺海岸、赤島海岸
  • 和多都美神社
  • 漂着ごみ処理施設見学@中部中継所
  • 烏帽子岳展望所
  • 対馬野生生物保護センター
  • 韓国展望所
3日目
  • 天神多久頭魂神社
  • 対馬エコツアー
  • 振り返りワークショップ
対馬の地図上に、韓国展望所、対馬野生生物保護センター、天神多久頭魂神社、志多留海岸、対馬クリーンセンター中部中継所、和多都美神社、烏帽子岳展望所、赤島海岸、対馬エコツアー、対馬空港、万関橋、昼食『肴や・えん』の位置を示したマップ。

ツアーにご協力頂いた皆様

対馬市の皆さん、対馬里山繋営塾の皆さん、
海と山の伝承ツアーでは、一般社団法人daidaiさん、有限会社丸徳水産さん
海岸清掃では漁師の皆さん
シーカヤック体験では、対馬エコツアーの皆さん、
多くの方にご協力いただきました!

スタディツアーで多くの学びと発見が!

対馬でみた景色や体験

岩場の海岸一面に、プラスチック容器や漁網など大量の漂着ごみが散乱している様子。

海岸いっぱいに広がる漂着ごみの様子

ペットボトルや発泡スチロール、漁具などが大量に漂着している現状を目の当たりにし、その深刻さを実感しました。清掃活動を行っても、わずか1か月ほどで元の状態に戻ってしまう現実を知り、ごみを回収するだけでなく、そもそも海へ流出させないための啓発や対策の重要性を学びました。

烏帽子岳展望所

対馬の特徴であるリアス式海岸を360度見渡せるスポットで、入り組んだ地形ゆえに漂着ごみがたまりやすいことを実感しました。

緑豊かな山々と複雑に入り組んだ海岸線、島々が広がる風景。
ご飯、揚げ物、サラダ、卵、小鉢、汁物が並んだ和食の定食。

「肴や・えん」での昼食

「肴や えん」で提供している「そう介のメンチカツ」は、磯焼け対策で廃棄処分されていた「イスズミ」を活用しており、本来臭みのある魚のようですが、全く臭みがなく大変美味しい一品でした。
海の課題解決から生まれたメニューを味わい、「食べることが海を守ることにつながる」ことを体感しました。

シーカヤック体験と海岸清掃

シーカヤック体験を通じて海の魅力と課題の理解を深めることができました。
大自然かつ波が緩やかな浅茅湾でのシーカヤック体験は、心が癒されました。

海上で2人乗りのカヤックを楽しむ参加者。1人はパドルを頭上に掲げ、もう1人はピースサインをしている。

海洋ごみの清掃、漂着ごみ処理施設見学

海岸清掃では、大量のペットボトルやポリタンク、岩の間に入り込んだ漁網などを回収し、海岸清掃の大変さを実感しました。
漂着ごみ処理施設では、発泡スチロールに付着した不純物や汚れを一つひとつ手作業で取り除く工程や、色ごとに選別された海洋プラスチック(フレーク状)を見学し、多くの手間をかけて「資源」へと生まれ変わらせていることを知りました。

岩場の海岸で、漂着ごみを回収する参加者。そばには回収用の緑色の容器が置かれている。
海岸で、プラスチック容器や発泡スチロールなどの漂着ごみを回収する参加者。周囲には回収用の緑色の容器が置かれている。
作業場で、手袋を着けた作業者が大きな発泡スチロールをのこぎりで切断している様子。背後には黒い袋が積まれている。
屋外で、大きな袋に入ったオレンジ色のフレーク状プラスチックを複数の参加者が囲んで見学している様子。

海と山の伝承ツアー

「海と山の伝承ツアー」では、磯焼けや養殖業、獣害問題について学びました。シカによる森林への影響が海の生態系にも及ぶことを知り、海と山のつながりを実感するとともに、持続可能な未来へ前向きに取り組む地域の皆さまの姿に心を動かされました。

海辺から青いバケツを使って海中の状態を確認する参加者。
▲磯焼けの視察
いけすの周囲にはオレンジ色の浮きが並び、水面で魚が跳ねている。
▲養殖いけす見学
森林脇に設置された、シカやイノシシを捕獲する金属製の箱罠と、それを指し示す参加者。
▲シカやイノシシを捕獲する罠

振り返りワークショップの実施

最終日には、振り返りのワークショップを実施しました。
対馬を訪れる前と、対馬で多くの経験や学びを得た後での気持ちの変化を共有するとともに、今後アスクルとして何ができるのか、具体的なアクションプランについて話し合いました。

テーブルを囲み、大きな用紙にペンで意見や感想を書き込む参加者たち。
テーブルを囲み、大きな用紙に書かれた内容を見ながら意見を交わす参加者たち。

他人事が自分事に!スタディツアー後の変化・想い

海岸で『TSUSHIMA×ASKUL project』の横断幕を掲げる参加者たち。背後にはカヤックや緑豊かな山々が見える。

今回のツアーには、過去最多となる社員29名が対馬を訪問しました。海洋ごみや磯焼けといった「海の問題」、獣害による森林崩壊などの「山の問題」など、対馬が抱える社会課題を、肌で感じることができました。
特に印象に残っていることは、「未利用資源に新たな価値を見出し、社会課題の解決につなげる」という言葉でした。そこには、課題をポジティブな循環へと変えていこうとする強い想いが込められており、深く心を動かされました。
企業だからこそ提供できる価値を見出し、対馬市の課題解決に貢献していきたいと考えています。

アスクル株式会社 メディカル部, アスクル株式会社 CSR推進部, 株式会社ディ・エフ・エフ